ラックマウントレールの長さが足りない時のライフハック(死語)

オフィスでテスト用に稼働させている7年落ちの1Uサーバ、DellのPowerEdge750。これを静音ラックに入れようとしたけど、ラックの奥行(取付支柱間の外寸、以下同)が830mmなのに対してレールの調節可能幅が約710〜750mm。届かない…。

しばらく平置きで使ってたものの、いよいよ耐えられなくなってきたので(何しろ爆音で五月蠅い)、解決方法を求めてTwitterで質問。サーバールームが仕事場のような本職の方々の回答は、こういう棚板を使うというもの。でも本体を中古で買うより高いのは微妙だなーなどと悩んでたら思い付いた。

短いなら長くすればいいじゃない。
つまり純正のレールを改造して延長してしまおう、と。寸法を測ってみたところ、幸いスライドする部分(奥行きの調節機構)をバラして奥側に取り付け直せば何とかなってしまいそうな感じ。

材料はねじ4本(鍋頭、径5mm×長さ8mm)とナット4個だけ。車を飛ばし秋葉原西川電子で調達、早速作業開始。
まずリベット留めされてるガイド(?)を取り外す。裏側のくぼみに2mm程度のドリルで穴を開け(貫通させる必要はない)、4mmのドリルに交換して穴を広げるとあっさりと外れる。

続いて、新たなガイドとなるネジを取り付けるための穴を開ける。定石通りケガいてセンターポンチで印を付け、小径のドリルで下穴を開けてから5mmのドリルで本穴を。適当にバリを取っておしまい。

開けた穴が水平になってないのは精度が悪いからじゃないよ! スリット(?)の幅がネジの径よりも多少広く遊びがあったので、たわまないよう1mm程度ずらしたのだ。伸縮する程度にネジを緩く締めたら完成。

やったー届いたよ! 大成功!

上記寸法で穴を開けた際の奥行は実測で813〜836mmになりました。調節できる範囲が狭いけど、前後のスリットや元のガイドが付いていた穴(ついでに5mmに広げておいた)を組み合わせればもっと広範囲に調節できるはず。更に手前側に穴を追加すれば本来の調節範囲より短くして使うことも可能かと(但し本体側とネジの干渉に注意)。耐荷重は大幅に低下してるはずだし、もちろん保証も効かなくなりますが、まあこんな方法もありますよというご紹介でした。不景気だし節約節約。